仮想未来研究所

2045年が技術的特異点となることを仮定して、未来を想像して書いています。

将来SE・プログラマーの仕事はなくなるか

機械に奪われる仕事の一つにプログラマーが選ばれました。

しかし、日本で設計に全く関わらないプログラマーはそれほど多くないと思うので、ここでは区別せずに考えていきます。

また、業界によって需給は異なる未来が想定されるので、求人別に考えていきます。

 

前提条件

ドラえもんのようなAIロボットは2045年にもまだまだ未完成(2112年には間に合うかも?)

どんな質問でも、AIが思考し、データを収集し、答えを出し、創造できるまでは進んでいない、今考えられる範囲で自動化が進んでいるとしています。

サーバー・端末・回線スペックは今とは比較にならないほど向上しており、今ある制約を受けないでしょう。

 

Web系・モバイル系・オープン系エンジニア(減少予想)

今は一番求人が多いですが、 2045年には仕事が減っている領域と予想しています。

既にwebやアプリは可処分時間の奪い合いに発展しており、勝者総取りの市場のため、新規開発の需要自体が減っていきそうです。大量生産大量消費(大量爆死)のゴールドラッシュ時代は終わりに近づいてます。

去年KDDIがスタートしたg.o.a.tというブログサービスや、Mediumの縮小など十年前からシェアを取られている領域は失敗ばかりです。ブログに限らず一度シェアを取られた市場の参入は今後も伸びないでしょうし、将来には掘りつくされていそうです。

今後もデバイスの変化で作り直しの特需があるかもしれませんが、Webに繋がる人と時間を増やしたスマホの普及ほど市場を広げる変化はなさそうです。

企業HP制作やCMS制作

新規需要は継続的に発生すると思いますが、クラウド上で誰でもすぐに作れるのが一般的になり営業やマーケター自身が作るようになります。

Web・アプリ制作

今後、今あるシステムは各領域でシェアの勝者が決まり統廃合が進みそうです。

ある程度規模や需要があるシステム、例えば業務系システムのSAPのようなクラウドソリューションの定着で減っていきそうです。新規参入の余地や新しい領域があれば開発案件も出てくるでしょうが、徐々に案件が減少していくのではないでしょうか。

サーバー構築・管理・運用

サーバーの構築もAWSがもっと分かりやすく多機能になり、必要な機能を選ぶだけになりそうです、セキュリティやスケールも全てAIに委任することになるでしょう。低価格化が進みオンプレミスはなくなり、サーバーの構築運用管理に人手はいらなくなっていそうです。

 

組み込み・ファームウェア・制御系・インフラ系エンジニア (増加予想)

技術革新が進んでも現実の物と関わる開発なので、プログラマの需要は一番残りそうです。

工業向け製品は既に自動で学習して掴むロボットアームが開発されていたりするのが面白いですね。スマホAndroidのようにロボット専用OSが普及し、デベロッパは付加機能だけ作ればいいようになっている可能性が高そうです。

www.youtube.com

 

汎用機 (減少予想)

汎用機を触ったことがありますが、古くからシステム化したものが残っているだけで、メンテナンスや他システムとの連結による需要も数が少なくなると思います。コストが高いのは淘汰されていくので減少していくのでは。

 

社内SE  (減少予想)

社内SEも経験しましたが、ヘルプデスク的業務はITリテラシ向上、オンラインQAの充実により殆どなくなりそうです。

社内のメールやファイルサーバーの管理やPCの管理も不要になり、データやソフトはクラウド上でセキュアに管理され、表示デバイスだけ持つというのが一般化するでしょう。PCの調子が悪いと言われて呼ばれることもなくなりそうです。

社内独自の基幹業務システムのメンテナンス要員もパッケージ利用が進んでいるので、独自基幹システムをメンテナンスする社内SEは需要が減ります。

社内システムの導入も、システム提供側がセットで販売しそうですし、総務に統合される職種だと思います。

 

まとめ

SEプログラマー需要は減少していそう。

正社員の失業は発生せず、マネジメントや配置転換などで対応。新卒採用が徐々に減っていくと予想します。派遣はどこかで単価下がって厳しくなるんだろうなと恐れてますが・・。

世界的にプログラムができる人口は増えていきますが、ソフトウェア産業は一度シェアを取ると勝ち続けるので、国内の開発はどこかでピークを迎えて減少していくんじゃないでしょうか。

ソフトウェア産業の覇権を取るのは米国・中国あたりで、日本のソフトウェアは輸入に頼る構図になるのは不可避です。

優秀なエンジニアは世界を目指しましょう。

 

私は優秀ではないので細々とやってきます。