人口増加による食料や水価格の上昇
日本は少子化が進み人口減少の社会になりましたが、世界の人口は未だ増えてく予測です。
2030年には83億、2050年には97億という人口推移が予測されています。
ちなみに日本は2050年に9700万人程度の予測です。働く人数が今の3分の2以下です。
第1節 高齢化の状況|平成28年版高齢社会白書(概要版) - 内閣府
年金の心配がずっとされているのはこれが一番の原因でしょう。働き方改革や育児環境整備など、子供が増える環境へのシフトができないと、今働く世代の老後は厳しいと誰もが感じるのではないでしょうか。
世界人口が増えて日本の人口減少が起こると、どんな未来があるのかを考えます。
- 食料や水価格の上昇
- エネルギー価格の上昇
- 日本の稼ぐ力の低下と他国の経済成長により、経済格差が縮まる
この3つが気になりますが、今回は食料や水の価格上昇を考えます。
食糧危機は起こるのか?
過去に人口増加による食糧危機が起こるという予測がありましたが、食料の生産性向上、機械化・肥料・農薬・品種改良によって、持ちこたえているのが現状のようです。人口増加による食糧危機は先進国では顕在化していません。
ただし、国によっては生産した食料を輸出して、自分たちが満足に食べれない問題が残っていますし、生産地の砂漠化や温暖化の問題も増えています。
ただ、世界的な農業の生産性向上により、食糧危機の問題は回避できる可能性が高いと私は楽観視しています。
楽観視している理由としては、いきなり明日から食べるものがなくなるわけではなく、徐々に食料価格が上昇していき、これを商機と見た企業が参入し、生産面積の拡大が進むと考えているからです。
特に人件費の安い国で機械の導入と大量生産が進むのではないでしょうか、中国で一斉に工場を作った時のように。
日本独自の問題
いずれの問題も良く目にしますね。行政も新規就農の補助金や、小さな農地を集め大規模化、耕作放棄地の転換を促すなどを進めてます。
食料自給率は改善されるのか?
現在の日本は自給率が低いと小学生の頃から習いましたが、あれから20年ほど経った今はどうなったのか調べてみます。
変わってませんね、横ばいのままです。今は就農者の高齢化も問題になっています。
就農者数の推移を見る限り、減少は続いています。
そんな中技術進歩により、機械の自動化が進んでいます。
コマツのトラック自動化や車の自動化は、既に実現されています。
農業分野でもより自動化が進み、設備集約産業になるのは間違いありません。
輸入価格の上昇が起こる
現在は輸入食品の価格で圧倒的な差がありますが、これは次第に差が縮まっていくと予想します。世界の外注工場だった中国は人件費の向上により、外注工場から自国市場向けの工場に変わっています。
既に中国は金持ちの国に変わりつつあり、食料品の価格も上昇中です。
人件費は経済発展とともに上昇し、後進国も必ず追いついて来ます。生きていく為に必要な食料や水はその上昇とともに値上がりするでしょう。
自給率が上昇する時は来る
設備の生産性と、輸入価格の上昇により、国内での生産が活発になる時が来ると予想します。おそらくその頃には、企業内で農業をすることが今よりももっと増えているでしょう。
未来の食料や水の価格事情
食品は徐々に値上がりが進む
魚は温暖化と過剰な漁獲により、漁獲量が減少し価格が値上がりする
牛、豚、鳥肉の価格も飼料や輸入価格の上昇に伴い、値上がりする
農業の大規模企業が複数あり、地方の主な産業となる
生産に必要な水の負担が増えることにより、水の価格も上昇する、地方は水道設備が縮小していく
自給率は向上し、国産が増える